■水戸市西原　2の6の26

おしゃれな外観に誘われて店に入ると、「カフェ?」と錯覚するほどの明るい内装が広がる。大阪府出身の店長、小坂瑠花菜(るかな)さん(27)、従業員の川岸さくらさん(26)を中心に、6月に開店した。「女性が罪悪感を覚えず、1人でも気軽に入れるラーメン店を」という2人のこだわりを詰め込んだ。

一番人気の「醤油(しょうゆ)焦がし鶏白湯(とりパイタン)ラーメン」(980円)をはじめ、提供するラーメンは全て、フレンチシェフが監修した。スープは厳選素材を徹底した温度管理で2日以上熟成させる。白濁し、れんげですくうと、クリーミーで濃厚そうだが、口に運べば洗練された鶏白湯の風味が広がる。麺は全粒粉を使った特注品。最後に3種類のトッピングを選べる「ダイブ飯」(200円)を投入すると、スープのうまみを最後まで楽しめる。

ラーメン店を開くのが夢だった小坂さんだが、飲食店経営の経験はなかった。水戸市内でフランチャイズ店を経営しノウハウを覚えた。その際、人の温かさに触れ、開店するなら「水戸」と決めていた。

5月には「メニューに満足できない」とオープンを延期。そのかいあって「納得できる仕上がりになった」。「地域の人に親しまれる店に」という小坂さんたちの夢は船出したばかりだ。

午前11時～午後2時、同6～9時(ラストオーダー)。不定休。(電)080(4056)4773。