古武道 気迫の演武 茨城・鹿島神宮 全国35流派の120人

国内の古武道の各流派が日頃の鍛錬の成果を披露する第14回日本古武道交流演武大会が8日、茨城県鹿嶋市宮中の鹿島神宮(鹿島則良宮司)の拝殿前で開かれた。全国から35流派の約120人が剣術や柔術、なぎなた術などの演武を披露し、多くの参拝者らから大きな拍手が送られた。
大会は古武道の振興や各流派の交流促進を図るとともに、継承してきた技を武道の神として知られる同神宮の祭神「武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)」に奉納するため、日本武道館と日本古武道協会が主催している。
参加流派は、剣聖・塚原卜伝が極めた地元の「鹿島新当流剣術」をはじめ、ひたちなか市の「無比無敵流杖術」、鹿島の武術の流れをくむ「金硬流唐手・沖縄古武術」など。拝殿前の特設演武場に各流派2~4人が上がり、気迫十分の「必殺」術を演じた。
鹿島新当流剣術の今井淳也さんは「武道の神様の前で披露できたのはとても光栄。他の流派とも交流できて良かった」と語った。同剣術第65代宗家の吉川常隆さんは「いずれの流派も多くの参拝客の前で気合が入った演武ができたのではないか」と話した。