栗


秋も深まってくるにつれ、暑かった夏を忘れさせてくれるおいしい味覚の数々が心と体を癒やしてくれますが、その中でもトップクラスは栗でしょう。私たちと栗の関わりの歴史は古く、縄文時代から栽培されてきたようで、その跡は県内の貝塚からも出土しています。
茨城の栗は生産高が全国1位、笠間市やかすみがうら市が主産地。質的にも素晴らしい評価を得ていますが、その秘密は接ぎ木の技術にあると伺いました。
そんなわけで今回の料理の主役も栗です。栄養的には糖質の代謝に欠かせないビタミンB1や、高血圧予防に効果のあるカリウム、そして食物繊維が豊富で、さらに加熱しても壊れにくいビタミンCがあり、抗酸化作用が期待できます。
調理する上で鬼皮や渋皮をむくのが大変ですが、少し水に漬けておくとむきやすくなります。それでも大変なときには、ゆでた後に半割りにして中身をくりぬくと、マロンスープなどの調理に活用できます。