D51 汽笛「すごい迫力」 茨城・水戸でデゴフェス

茨城県水戸市千波町の千波公園で〝デゴイチ〟の愛称で親しまれている蒸気機関車D51前で14日、「デゴフェス2023 vol.2」が開かれ、来場した子どもたちが廃車から53年ぶりに復活した汽笛を鳴らし、「すごい迫力」と歓声を上げた。
汽笛の復活やデゴフェスは、車体の保存会「デゴイチを守る会」が公園周辺の観光を盛り上げようと企画。汽笛の鳴動はデゴイチと記念撮影した中から抽選で選ばれた子どもが体験した。
汽笛は、イベントに合わせて運転席に設けられたペダルやレバーを踏んだり引いたりすると鳴る仕組みで、子どもたちは周囲に響く大きな音に驚いていた。ひたちなか市の小学5年、日向寺莉生(りお)君(11)は「迫力があって楽しかった。気持ちいい音だった」と満足そうだった。
デゴフェスは、他に歌のステージや缶バッジ作りのワークショップ、模型展示も開かれた。保存会の中山隆一会長は「鳴らすことができてよかった。子どもから『会員になりたい』との話もあった」と喜びを語った。