「自動運転」へ試行錯誤 児童、プログラミング学ぶ 茨城・土浦の都和南小

自動運転の車に見立てたミニロボットを動かすプログラミング教室が11日、茨城県土浦市立都和南小(同市常名、岩瀬良伸校長)で開かれた。6年生約50人が参加し、プログラミングに頭を悩ませながらマップ上のゴールまでの道筋を目指した。
授業は自動車大手トヨタの「未来モビリティプログラミング教室」。茨城トヨタ自動車(水戸市)の社員が講師を務めた。パソコンやタブレット端末を使わないミニロボットを使い、車がマップ上の升目を思い通りに動くように、指示を与えるためのカードを組み上げた。
児童たちは、将棋盤をにらむように車を持ってマップ上で動かしながら試行錯誤。最初は簡単な升目から始まり、課題が「一時停止」や横断者が動くような複雑なマップになると、児童の間から「難しくねー?」「プログラムが長いよ」などと声が上がった。
講師の吉沢珠希さんは「プログラムとは、思い通りに動かすため命令を与えること。身の回りにもたくさん使われている」と伝え、信号やエアコンなどを例に挙げた。自動運転車の映像を見せ「技術の力や想像力を大切にしてほしい。環境に優しい車の在り方を考えていこう」と結んだ。
全てのマップをクリアした田上翔聖君(11)は「条件付けとかが難しかったけど、すごく楽しかった。目の前で車が動いているのが見え、タブレット学習より分かりやすかった」と話した。土屋穂乃実さん(11)は「頭でイメージすると失敗した。実際に触って動かしたらうまくいった。工作みたいで面白い。またやってみたい」と笑顔を見せた。