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《解説》茨城・土浦市長に安藤氏再選 コロナ明け、正念場に

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22日投開票の茨城県土浦市長選は事実上の信任投票となり、現職の安藤真理子氏が再選を果たした。コロナ禍に追われた1期目の3年余から、2期目はハード、ソフト両面の施策に本腰を入れる正念場となりそうだ。

安藤氏は自民党など保守系だけでなく、市議会共産も含めた「オール与党」体制で盤石の布陣。県内唯一の女性首長として、「県内の女性首長は2期目当選がない」というジンクスを崩した。

陣営の焦点も投票率にほぼ絞られたものの、論争が低調な中で投票率も低迷した。

同市は人口増加をはじめ、茨城県がJR土浦駅方面に決めたつくばエクスプレス(TX)延伸、常磐道へのスマートインターチェンジ新設候補選定など、明るい要素を得ている。人口増の要因をより深く分析し、その強みを伸ばしてほしい。

同県つくば市とともに県南地域をリードする自治体として、時代の変化をつくるような動きにも期待したい。

選挙直前に10月からの着手を決めた小中学校の給食費無償化は、庁内に反対論もある中、市長肝いりで決断。県内では人口減少地域を中心に導入されている施策だが、食材費高騰もあって、市の新たな費用負担は年間5億~7億円に及ぶと想定される。国の無償化方針が明確にならない中、政策的投資への阻害要因になりかねない。

2021年度末に県内市町村で2番目に多い600億円超の市債残高を抱え、施策と財政規律のバランスも問われる。



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