ナガイモ
秋が深まり、里山の食材を取り入れた料理が食卓を彩るようになりました。中でもナガイモは昔から滋養強壮の食材として知られています。生ですりおろすのはもちろん、煮たり焼いたり、調理方法の豊かさにも人気があります。
消化酵素のジアスターゼを含み、でんぷんの消化・吸収が良く、胃腸の弱っている時に最適です。たんぱく質のディオスコリンという成分がインフルエンザウイルスなどに対して抑制効果が期待され、乾燥するこれからの季節に特にお薦めです。ただし生食し口の周りにかゆみを伴う場合は、加熱した方が安心です。
地上部分のつるに注目すると、葉の付け根に直径1~2センチの茶色い豆のようなものがついています。これを「ムカゴ」といいます。さっと洗い、塩ゆでや素揚げ、ご飯と炊き込むと、風味はそのままにほっくりとした滋味深い味わいになり、ファンも多くいます。今しか味わえない〝旬〟の味をお楽しみください。












