次の記事:中村衆院議員、不出馬 茨城7区 元建設相、当選15回 

予約応じ乗合形式 茨城・龍ケ崎市オンデマンド交通 6地区 11月1日から実証実験

オンデマンド交通の予約ができる専用アプリの画面
オンデマンド交通の予約ができる専用アプリの画面


茨城県龍ケ崎市は11月1日から、予約に応じて乗合形式で走る「オンデマンド交通」の実証実験を東部地域で始める。人工知能(AI)を配車や運行管理に活用する。料金は300円。小学生未満は無料。アプリやウェブサイト、電話で予約する。期間は来年3月末まで。午前8時半~午後5時。年始は運休する。

市によると、オンデマンド交通の名前は「龍ケ崎のるーと」。八原、長戸、城ノ内、大宮、龍ケ崎西、龍ケ崎の6地区で運行する。特に市コミュニティバスの利用が少ない所を選んだという。

乗降場所は300地点あり、セダン型の車両2台を用いる。AIをルート設定などに役立てる。専用アプリ「のるーと」で乗降場所や時間を決める。登録すると1往復分(600円)のクーポンがもらえる。コールセンターや、市ホームページから行けるウェブサイトでも予約可能だ。無料通信アプリ「LINE(ライン)」でも予約できるようにするという。予約は利用日の3日前から。

市は、実証実験を通し、市コミュニティバスに代わる公共交通を導入できるかどうかを確かめたい考え。ニーズの把握も併せて進めていくとしている。担当者は「乗りたい時間を指定できる利点がある。ぜひ使ってほしい。実際の需要を見極めたい」と説明した。乗降場所を載せた地図は6地区で全戸配布するほか、市ホームページでも公開する。

実証実験を巡り、市は当初、10月1日の開始を予定していたが、関係機関との協議が長引き延期となっていた経緯がある。運行は布川交通(同市)に、AIシステムの構築や運用はネクスト・モビリティ(福岡市)にそれぞれ委託する。事業費は約3千万円を見込む。

電話での予約はコールセンター(電)0263(31)5346。実証実験に関する問い合わせは龍ケ崎市都市計画課(電)0297(64)1111。



最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース