ジーコ氏に茨城県民栄誉賞 「常勝軍団」J1鹿島の礎を築く 10日に表彰式
茨城県は2日、サッカーJ1鹿島アントラーズのクラブアドバイザーを務めるジーコ氏に県民栄誉賞を贈ると発表した。草創期の鹿島を支えるなど日本のサッカー界をけん引してきたほか、地域活性化への貢献などが高く評価された。
ジーコ氏は1991年、当時日本リーグ2部の住友金属蹴球団に加入。「ジーコスピリッツ」と呼ばれる高いプロ意識をチームに植え付け、93年のJリーグ元年ファーストステージで鹿島を頂点に導いた。
まちづくりやクラブづくりの重要性も提言し、チームがサッカーに集中できる環境を整備してきた。引退後もテクニカルディレクターや総監督などを務め、「常勝軍団」としての鹿島の礎を築いた。
表彰式は10日、県庁で行う。式典後はジーコ氏による「子どもを大きく伸ばすスポーツ指導者の心得」をテーマとした講演もある。
県民栄誉賞は県の名声を高め、県民に希望を与えた人に贈られる。受賞は24件目。近年では東京五輪柔道男子81キロ級で金メダルを獲得した永瀬貴規氏、睡眠の研究で知られる筑波大教授の柳沢正史氏らが受賞。鹿島アントラーズも3回受賞している。