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土浦一中生徒ら林業体験 運搬車操作、まき割りも 茨城・常陸太田

木材運搬車を操作する生徒=常陸太田市小中町
木材運搬車を操作する生徒=常陸太田市小中町


茨城県土浦市立土浦一中(同市文京町、菊地正和校長)の2年生100人が2日、県北地区で第1次産業を体験する校外学習を行った。クラスごとに各地で農業(常陸大宮市)や水産業(日立市)、林業(常陸太田市)に挑戦し、実際の作業を通して仕事の意義や持続可能な開発目標(SDGs)について考えた。

このうち、林業体験は、県森林・林業協会(水戸市)や旅行企画会社アーストラベル水戸(同)などが協力し、常陸太田市小中町の同市森林組合で実施。同協会員が森林の現況と課題、森林や林業の歴史、里美地区の歴史と暮らしなどを説明。同組合職員が森林組合の仕事内容を紹介した。

実際の体験は3班に分かれ、三つの作業を順番に行った。林業の現場で使用する木材運搬車の操作では、直径と高さが約40センチの輪切りの木材を持ち上げ車への積み卸ろしに挑戦。まき割りはおのを使って直径20センチほどの丸太を割った。多肉植物用木工花壇の製作にも取り組み、完成品は各自が持ち帰った。

鈴木葉結さん(14)は「機械の操作は初めてだったが、大きな丸太を運べたのは快感だった。まき割りで割れた時は爽快だった」と感想。林仁之介さん(13)は「木工でぴったりはまった時は気持ちよかった。貴重な経験だった」と話した。

同校の井坂至一学年主任は「生活の土台で、茨城県の持つ強みでもある第1次産業に触れる機会として企画した。楽しさや面白さ、厳しさを味わって物事を考える際の深い考え方や見方を身に付けてもらえれば」と話した。



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