関東一の巨大鍋で芋煮 地元食材の旬味わう 茨城・常陸大宮
関東一を誇る直径3・5メートルのジャンボ大鍋で芋煮を作る茨城県常陸大宮市の「やまがた宿芋煮会」が19日、同市山方の久慈川河川敷の清流公園で開かれ、奥久慈の旬の味を求める大勢の人でにぎわった。
大鍋に投入されたのは地元産の七つの食材。サトイモ700キロ、奥久慈しゃも肉80キロ、こんにゃく90キロ、ネギ70キロ、ゴボウ80キロ、干しシイタケ4キロ、芋がら7・2キロが、2時間以上かけてじっくりと煮込まれ、周辺には食欲をそそるしょうゆ味の匂いが漂った。用意した1万人分の芋煮を求めて長蛇の列ができた。
千葉県野田市から訪れた花田美智子さん(64)は「年1回の楽しみ。隣町が実家なので、懐かしい味でとてもおいしい」と笑顔を見せた。
約3メートルの棒で具材をかき混ぜ、味見を繰り返して納得の味を作った後藤博史実行委員長は「地元の食材にこだわり、火力に細心の注意を払いながら仕上げた。この地域ならではの味を楽しんでもらえた」と話した。