茨城県高校生スイーツコンテスト 真壁高の2人最優秀 中山さんと西山さん 地元食材ロールケーキに
高校生が地元産食材を使って考案したスイーツのコンテストが、茨城県鉾田市徳宿の県立鉾田二高農場で開かれた。茨城県内の農業系高校5校から10チームが参加し、県立真壁高食品化学科2年の中山夏海さん(17)と西山愛梨さん(16)が考案したロールケーキが最優秀賞に輝いた。
コンテストは、県学校農業クラブ連盟が主催。6次産業化への理解を深め、地域産業で活躍する人材を育成するのが狙い。
審査員は調理学校や総合スーパー、ホテルの関係者などが務めた。事前に撮影された各チームの発表動画を視聴後、会場に並べられたスイーツを試食。見た目や食味のほか、発表内容も考慮し審査した。出場者らは各校から、審査の様子を見守った。
最優秀賞に選ばれた「栗とさつまのリング」は、サツマイモをペースト状にしてスポンジ上を飾り、クリは甘露煮にして使用。二つの素材を引き立てるため、スポンジにカラメルを入れる工夫などが評価された。
昨年は違う生徒と出場した中山さんは「今回は最優秀賞が取れてうれしい」と笑顔。2年連続で最優秀賞を獲得した西山さんは「来年も挑戦したい」と、〝3連覇〟に意欲を見せた。
優秀賞は、福来(ふくれ)みかんを使った同校別チームの「ティラミン」と、江戸崎かぼちゃを活用した県立江戸崎総合高の「ぱんぷりん・ぶらんたると」が選ばれた。
ホテルレイクビュー水戸が選ぶ特別賞には、リンゴとこんにゃくを使った県立大子清流高のゼリー「奥久慈の秋」が選出。同ホテルのイベントで提供される予定。