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水戸の百樹園、パンフレット一新 茨城県内初の植物園 牧野博士ゆかり、朝ドラ追い風に

「はがきの木」タラヨウの下で百樹園の新しい冊子を掲げる西川綾子さん。初夏にできた実が赤く熟している=水戸市元吉田町
「はがきの木」タラヨウの下で百樹園の新しい冊子を掲げる西川綾子さん。初夏にできた実が赤く熟している=水戸市元吉田町


貴重な植物が見られる樹木見本園「百樹園」(茨城県水戸市元吉田町)の歴史や見どころを紹介するパンフレットが20年ぶりに一新された。植物学者、牧野富太郎博士がモデルのNHK朝の連続ドラマ「らんまん」を追い風に、同園の持つ価値を見直そうと改訂。市植物公園(同市小吹町)で園長を務める西川綾子さんを中心に、百樹園を管理する同市公園協会が作成した。西川さんは「開園に関わった先人の熱意が伝わる冊子になった」と手応えを話している。

同園は同市のしょうゆ醸造業「井傳(でん)」の4代目、木村伝兵衛氏が造成した。水戸藩2代藩主の徳川光圀が那珂川沿岸に植えた有用植物の見本林「百色山」を再現しようと、牧野氏ら有志の協力を得て、1933(昭和8)年6月1日に開園。約380種860本の樹木を分類単位の「科」ごとに区分けした、県内初の植物園として誕生した。その後は5代目木村氏が継ぎ、86(昭和61)年からは市の都市公園として管理されている。

新たな冊子はA4判三つ折り、「百樹園」の題字は牧野氏直筆の書から採用した。学びある植物園を目指した先人の思いと共に園の歩みをひもとくほか、市内で開かれた牧野氏の講演会の盛況ぶりも紹介。園内の大木や、葉の裏を傷つけて字が書ける「はがきの木」タラヨウなど、珍しい植物の解説も添えた。

西川さんは「冊子の樹木を探して園内を歩くのも楽しみ方の一つ」と話し、「先人の思いと百樹園を未来へつなぐきっかけになれば」と期待する。

冊子は同園、市植物公園、同協会で配布(無料)。百樹園は午前9時~午後4時半、入園無料。

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