ギンナン
12月はギンナンです。10月後半から12月は、新鮮なギンナンを食べることができる貴重な時期です。
イチョウの葉が黄色く色づくと、ギンナンの旬が到来します。果肉は独特のにおいがしますが、果肉と殻を取ればおいしい木の実が出てきます。
中国では白果(びゃっか)とも書き、生薬の一つでもあります。中国明代の書物「本草綱目(ほんぞうこうもく)」にも現代と変わらない効能が記載されています。肺を温めてせきを鎮め、たんを取り去り、頻尿改善の効果もあります。
加熱をすると鮮やかな翡翠(ひすい)色で、食感はもちっとして後引くおいしさです。ただし、食べ過ぎると中毒症状を起こすこともあるので、注意が必要です。また、イチョウの葉には血管や血液の健康を維持する働きもあります。
今回はナガイモ(山薬(さんやく))とエビを使って体を温める滋養強壮の一品を紹介します。もう一品は温かい汁物が欲しくなるこの季節にぴったりな、ギンナンを包んだ肉団子のスープです。












