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知事賞に佐藤君(ひたちなか・堀口小) 小学生プログラミング茨城県大会 祖母リハビリ応援作品

開発した作品について説明する佐藤翔太君=水戸市泉町
開発した作品について説明する佐藤翔太君=水戸市泉町


茨城県内の小学生がプログラミング作品を競う「ユードムチャレンジカップ 全国選抜小学生プログラミング大会茨城県大会」(茨城新聞社、全国新聞社事業協議会主催、ユードム、茨城大特別協賛)の最終審査が16日、同県水戸市泉町の水戸市民会館で開かれた。県知事賞にひたちなか市立堀口小6年の佐藤翔太君(12)が輝き、来年3月に東京都内で開かれる全国大会への切符を手にした。

同大会は4回目。今回は「みんなのみらい」をテーマに、個人やチームが計30作品を応募。1次審査で特別賞7作品、優秀賞13作品が選ばれた。この日は、特別賞に選ばれた児童たちが3分間のプレゼンテーションを行った。茨城大教育学部の小林祐紀准教授ら審査員3人が発想力、表現力、技術力を評価した。

知事賞の佐藤君は、病気で左手が不自由になった祖母のために「e-Doctor グーパーリハビリ」を開発。パソコン搭載のカメラの前にいる人が、手を握ったり開いたりする動きを認識するアルゴリズムを構築した。佐藤君が応援する音声を組み込むなど、リハビリを楽しんでもらう工夫を凝らした。

佐藤君の祖母は当初、手を開くことができなかったが、この作品などを使ってリハビリに取り組み、最近はバッグを持てるようになるまで回復したという。佐藤君は「おばあちゃんが僕の作品を楽しんでくれたことも、知事賞を取れたこともうれしい」と笑顔で話した。

特別賞はこのほか、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を活用した作品などが選ばれた。優秀賞の作品は館内でパネル展示された。

知事賞以外の各賞は次の通り。(敬称略)
▽県教育長賞 国谷知希(水戸市立河和田小)▽茨城大学長賞 小林瑞季(つくば国際大東風小)▽ユードム社長賞 寺本寿明(つくば市立みどりの学園義務教育学校)▽茨城新聞社長賞 岡部稜央(同市立竹園東小)▽げんでん財団理事長賞 池畑尚(同市立栄小)▽ひと・まちねっとわーく賞 横須賀心春、作山晴世、松浦咲空、西谷大和(北茨城市立平潟小)



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