筑波大50年 記念の日本酒 キリの花酵母使用 茨城・筑西の来福酒造
来福酒造(茨城県筑西市村田)は、筑波大(同県つくば市)の開学50年を記念した日本酒「桐(きり)の華 純米大吟醸 筑波大学開学50周年記念 特別限定酒」を発売した。同大構内にあるキリの花から取った酵母などを使い、華やかな風味。ラベルには同大生が考案したデザインを採用し、高級感漂う仕上がりとなっている。
同社は約15年前から同大の日本酒を手がけ、土産品などとして好評を博してきた。同大の校章「五三の桐葉型」にちなみ、当初からキリの花の酵母を使用してきた。
今回は特別限定酒として、キリの花の酵母にアベリアの酵母を初めて掛け合わせた上、新たに茨城県産の山田錦を100%使った。さらに同大芸術専門学群の学生が考案した、黒地のラベルと朱色の組みひもによる意匠を採用。同大によると、開学から現在に至る軌跡、未来への思いを表現したもので、学生約20人の作品の中から選ばれた。
同社の藤村俊文社長は「やや甘い味わいで、香りと味のバランスが良い。記念のお酒なので、正月などに人が集まった時に飲んでもらえればいい」と話した。アルコール度数16度、精米歩合40%。720ミリリットルで5500円。限定500本。同県つくば市内の酒販店などで取り扱っている。問い合わせは来福酒造(電)0296(52)2448。