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茨城・水戸でシンポ 学校の働き方改革探る 部活地域移行も意見交換

保護者と学校の関係や部活動について意見を交わすパネリスト=水戸市千波町
保護者と学校の関係や部活動について意見を交わすパネリスト=水戸市千波町


学校と地域の未来について考えようと、子ども支援茨城連絡会は23日、茨城県水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館大ホールで「学校の働き方改革シンポジウム」を開いた。約800人が参加し、基調講演とパネルディスカッションを通し、学校の現状や働きやすい環境の在り方を学んだ。

同連絡会は県PTA連絡協議会、県学校長会、県教職員組合で構成する。

第1部はワークライフバランス(東京)のコンサルタント、田川拓麿さんが「子どもたちの笑顔は大人が作る! 教育の質を高める働き方改革と成功事例」と題し基調講演。250以上の学校などの事例を紹介し、「改革に積極的に取り組み、子どもにとって最高の学校と充実した人生をつくってほしい」と訴えた。

第2部のパネルディスカッションは「みんなが笑顔になるための『働き方改革』をすすめるためには」をテーマに意見を交わした。県PTA連絡協議会長の草地学さん、県学校長会の市村英二さん(下妻市立東部中校長)、つくば市立学園の森義務教育学校教諭の鈴木和夏さん、行方市立玉造中教諭の平沢聡太さんがパネリストを務めた。

地域移行が進む部活動について平沢さんは「指導の誤差が生じたり、活動場所への移動で起きた事故への対処など不安がある」と指摘。市村さんは「指導者の確保が課題。保護者や生徒のニーズがあり、指導として適正かという心配もある」と懸念を示した。

保護者と学校の関係については、草地さんが「社会変化がありコミュニケーション不足が発生した。義務教育を教育サービスと考えた点がある」と分析。鈴木さんは「保護者と信頼関係を築くことを大切にした。連絡帳や電話で意識して丁寧に対応した」と取り組みに触れた。

コーディネーターの茨城新聞客員論説委員の柳田尚久さんは「若い先生を学校、保護者、地域が育てていくことが大事だと思う」とまとめた。



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