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J2水戸、障害者チーム新設 「クノスフェアビデ」 競技普及、共生目指す 茨城

新たに設立される「クノスフェアビデ」の選手ら=水戸市ツインフィールド(同クラブ提供)
新たに設立される「クノスフェアビデ」の選手ら=水戸市ツインフィールド(同クラブ提供)


茨城県水戸市を拠点とするサッカーJ2水戸ホーリーホックは26日、障害者サッカーチーム「クノスフェアビデ(クノファビ)」を設立すると発表した。競技の普及や強化に取り組むことで、誰もがスポーツを楽しめる環境を創出し、一人一人の個性が尊重される共生社会の実現に取り組む考えだ。

障害者チームの新設は、J2水戸トップパートナーのJX金属が運営する農園「内原ファーム」で働く障害者支援事業の一環。同県の県央地域を拠点に活動している「茨城水戸クラブ」の運営をJ2水戸が担うことになり、メンバーが新チームに移る。県内在住の19~38歳の知的障害者23人が在籍し、今後は障害者手帳を所有する18歳以上を対象に加入を募る。

クラブ名の由来はドイツ語の「クノスペ(つぼみ)」と「フェアビンデン(つなぐ)」をかけた造語で、選手の意見から命名された。誰もがスポーツを楽しめる環境を目指す思いを込めたという。

監督は、特別支援学校の教員出身で、現在は内原ファーム指導員の加藤貴之さん。県サッカー協会のインクルーシブ委員長も務め、県内の知的障害サッカーの立ち上げや強化に取り組んでいる。

統括担当の佐野元則さんによると、全国障害者スポーツ大会へ出場する選手を育成する狙いもある。佐野さんは「サッカーをきっかけにいい仲間をつくって、強いチームにしていきたい」と話した。

2024年2月上旬に予定する設立式にはJ2水戸の西村卓朗GMらが参加し、ユニホームの贈呈などが行われる。



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