版画や書、善意の171点 色紙・作品展 3日まで 茨城・水戸
茨城県ゆかりの芸術家が寄せた善意の作品を展示即売する新春恒例の「チャリティー著名人色紙・作品展」(茨城新聞社主催)が2日、同県水戸市泉町の京成百貨店7階催事場で開幕した。作家145人が手がけた版画や書、工芸美術などの作品171点が並び、多くの来場者でにぎわった。3日まで。
毎年正月に開かれ、今年で49回目。日本芸術院会員で彫刻家の能島征二さん、日本画家の那波多目功一さん、洋画家の山本文彦さんら芸術界の重鎮を筆頭に、個性豊かな作品が勢ぞろいした。
2日は午前10時の開場と同時に美術愛好家や初売りの買い物客らが来場。作品を手に取ってじっくりと吟味したり、狙っていた作家の作品を手に入れて満面の笑みを浮かべたりする姿が見られた。売上金の一部は茨城新聞文化福祉事業団を通じて社会福祉のために役立てられる。
洋画を2点買った同県石岡市、主婦、70代女性は「1年間頑張ったご褒美を求めて毎年来ている。目当ての作品は先に売れてしまったが、すてきな出合いがあった」とほほ笑んだ。最終日の3日は午前10時半~午後5時。