整備促進へ9市町同盟会 北関東北部横断道 茨城・大子など栃木側と
茨城県大子町など県北地域の4市町と栃木県北東地域の5市町が連携し、両地域を東西に結ぶ高規格道路の早期整備を目指す「(仮称)北関東北部横断道路整備促進同盟会」が10日までに発足した。
構成するのは、同町のほか、日立市、常陸太田市、高萩市と栃木県の大田原市、矢板市、那須塩原市、那須町、那珂川町。大子町の高梨哲彦町長を会長に、相馬憲一大田原市長を副会長に選出。北関東北部横断道路の整備促進を図るため、国への要望行動など活動内容を決めた。
設立趣旨で「両地域は東北道、常磐道、北関東道、磐越道に囲まれた高規格幹線道路の空白地帯で、円滑な人流や物流に支障を来している」と現状を指摘。「両地域を横断する周遊観光や産業交流など広域的な地域連携が不可欠だ」としている。国の広域道路交通計画で構想路線に位置付けられている。また、「災害時の円滑かつ確実な避難、救急、救援活動などの実施には、道路の安全性や代替性の確保が課題だ」と訴えている。
高梨町長は「北関東北部地域に位置する両県の各自治体が掲げる課題である道路の利便性向上に向けて、一致団結し早期実現を果たしていきたい」と述べた。