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期日前投票所増、グッズも 2月4日 茨城・神栖市議選 選管、低投票率打破へ

カミスココくんグッズがもらえる塗り絵
カミスココくんグッズがもらえる塗り絵


茨城県の神栖市選挙管理委員会は、2月4日に投票が行われる同市議選(定数23)の投票率向上につなげようと、期日前投票所を増設し、自分の意思を表明するのが難しい人の投票を助ける「投票支援カード」を導入する。同市イメージキャラクター「カミスココくん」グッズがもらえる企画や市内立地企業への積極的な呼びかけを行い、低投票率打破を目指す。

投票率向上へ市選管は、若松公民館での期日前投票所を開設する。同館は期日前投票所となる市役所本庁舎と波崎総合支所のほぼ中間地点に位置。今月30日午前9時~午後5時のみの設置だが、投票の機会を増やせるのではと期待する。

「投票支援カード」の導入も新たな試み。カードには「代筆してほしい」「手をつないで案内してほしい」など、支援を受けたい内容が書かれており、項目にチェックを入れ投票所係員に渡す。期日前投票所3カ所の入り口に置く予定だ。

このほか、継続する試みとしては、子ども同伴で投票所に入れることを生かした〝家族みんなで選挙へ行こう!作戦〟。5歳児クラス(年長)がある市内29カ所の幼稚園・保育所などに、啓発メッセージ入りのカミスココくんの塗り絵を配布。仕上げた絵を持って、保護者などと一緒に投票所を訪れれば、カミスココくんグッズがもらえる。

また、同市に立地する鹿島臨海工業地帯では転入転出者が多く、地元への愛着が根付きにくく、低投票率の一因になっていると指摘されているため、市内三つの工業団地各連絡会の協力を仰ぎ、社員への投票呼びかけを依頼している。

市選管によると、平成の大合併による神栖市誕生後の市議選投票率は、2008年が70・24%、12年64・93%、16年の無投票を挟み、4年前の20年が49・75%と下降を続けている。

市選管は「『神栖市を良くしていく、その代表を選ぶのは自分たち』という思いを強く持ってほしい」と、有権者の〝意識改革〟に期待を寄せる。



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