風情あるまち、華やかに 「真壁のひなまつり」開幕 茨城・桜川
歴史的な建物が残る街並みをひな人形が華やかに彩る「真壁のひなまつり」が4日、茨城県桜川市真壁地区で開幕した。2003年に始まり、今年で20回目。民家や商店など127軒に個性豊かなひな飾りが並び、訪れた人たちは「きれい」と見入っている。
酒類販売の「西岡商店」(同市真壁町真壁)では、国登録有形文化財の主屋に約40体のひな人形が飾られた。中でも華やかなのが90年以上受け継がれてきたという「御殿びな」。御殿の中に納められた内裏びなや五人ばやしなどが並ぶ。同店の西岡明子さん(59)は「明治時代に建てられた主屋と、ひな人形の組み合わせを楽しんでほしい」と呼びかけた。
家族6人で初めて来たという同県古河市の会社員、渡辺美紗子さん(39)は「珍しいひな飾りを見られて気分が上がった」と笑顔で話した。