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地震で孤立、物資搬送訓練 海保・陸自・県警 水陸両用車を活用 茨城・大洗

大規模地震に備え、県防災機関が合同で実施した支援物資搬送訓練=大洗町港中央
大規模地震に備え、県防災機関が合同で実施した支援物資搬送訓練=大洗町港中央


大規模地震で孤立地域が生じた場合に備えるため、茨城海上保安部と陸上自衛隊施設学校、茨城県警本部などが7日、同県大洗町港中央の大洗サンビーチ津波避難施設周辺で、支援物資搬送訓練を実施した。関係者約50人が支援物資を孤立地域に届けるまでの流れを確認し、連携を深めた。

訓練は、県沿岸部で発生した震度7の地震の影響で港が被災し、船の接岸が困難と判明したとの想定で行われた。陸上交通が遮断されて孤立した住民を支援するため、茨城海保の巡視船が運んできた物資を海上で陸上自衛隊の水陸両用車に積み替え、目的地に運ぶ作業に取り組んだ。

巡視船と水陸両用車は沖合約700メートルに停泊。午前10時半ごろ、積み替えを終えた水陸両用車が陸に向かって出発し、上陸すると県警車両が先導して同40分ごろに目的地の津波避難施設に到着した。

訓練を終えて、茨城海保警備救難課の佐々木祥課長は「水陸両用車を使うことで切れ目なく物資を運ぶことができた」と評価。陸上自衛隊施設学校の村田美佐紀1等陸佐は「荷物の積み替えなど、より実際的な部分を今後の訓練で強化していきたい」と意欲を示した。



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