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規格外イチゴでパスタ 「SDGs QUEST」茨城県大会 最優秀に水戸農高

最優秀賞を獲得し、表彰される県立水戸農業高の生徒たち=水戸市笠原町の県開発公社
最優秀賞を獲得し、表彰される県立水戸農業高の生徒たち=水戸市笠原町の県開発公社


持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた高校生のアクションアイデアコンテスト「SDGs QUEST みらい甲子園県大会」(同実行委主催、茨城新聞社共催)のファイナルセレモニーが23日、茨城県水戸市笠原町の県開発公社で開かれた。県内初開催で、71チームから選出されたファイナリスト12チームが、食品ロス削減や多文化共生について、若者の視点を生かしたプランを発表した。

みらい甲子園は2019年に始まり、持続可能な社会の担い手を育成しようと、高校生が社会課題解決のために学び、行動する機会創出が狙い。県内では今回、71チーム247人から応募があった。

最優秀賞に選ばれたのは、水戸農業高のチーム「農業研究部」。これまで規格外で廃棄されていたイチゴを生パスタに活用するアイデアで、約3年前に県内農家や飲食店の協力を得て開発。これまでに1万食を販売し、食品ロス削減に加え、農家や加工業者の所得向上に貢献できたという。

同校2年の松本紗葵(さき)さん(17)は「受賞はとてもうれしい」と笑顔。イチゴ以外にも捨てられる野菜や果物があるとして、「新たに何か作ってみたい」と話した。

表彰式後には、高校生同士が持続可能な社会達成に向けて意見を交わした。

受賞チームとプラン名は次の通り。

▽優秀賞

コンビリング「カウンセリングをより身近に!」(江戸川取手)▽NTT東日本茨城支店賞 麻生研究部「さつまいもの力で世界を変える!地元名産品の再利用と応用化」(麻生)▽関彰商事賞 √6「WCE~多文化共生社会へ~」(江戸川取手)▽損害保険ジャパン賞 LeoTaikick「使う窒素を捨てないために」(水城)

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