日進工機、破産手続き開始決定 負債額約9600万円 コロナ融資導入も業績回復せず 茨城
帝国データバンク水戸支店は29日、金属部品加工の日進工機(茨城県石岡市)が水戸地裁土浦支部から破産手続き開始決定を受けたと発表した。決定は2月19日付。負債額は約9600万円。
同社は1988年設立。ジョイントや高層建築鉄筋向け製品の金属部品加工のほか、鉄製架台の製作や設置工事なども請け負い、2008年ごろは1億円を上回る年売上高を計上していた。
だが、得意先からの受注が先細りし、業況は年々後退。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、受注減に拍車がかかり、20年11月期の年売上高は5000万円を割り込み、赤字決算となっていた。コロナ融資を導入したものの、業績が回復せず資金繰りも限界に達した。