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春の訪れ告げる祭頭祭、盛大に 棒打ち鳴らし響く歌声 茨城・鹿島神宮

威勢良く樫棒を組み鳴らす囃人たち=9日午後、鹿嶋市宮中の鹿島神宮
威勢良く樫棒を組み鳴らす囃人たち=9日午後、鹿嶋市宮中の鹿島神宮
色鮮やかな衣装で樫棒を組み鳴らす囃人たち=9日午後、鹿嶋市宮中の鹿島神宮
色鮮やかな衣装で樫棒を組み鳴らす囃人たち=9日午後、鹿嶋市宮中の鹿島神宮


鹿行地域に春の訪れを告げる鹿島神宮(茨城県鹿嶋市宮中、鹿島則良宮司)の祭頭祭(さいとうさい)が9日、境内や門前町で、にぎやかに繰り広げられた。色鮮やかな衣装をまとった幼児から大人までの囃人(はやしびと)が祭頭囃を披露し、五穀豊穣(ほうじょう)と天下太平を祈った。

今年の当番字は26年ぶりに同県神栖市の下幡木郷が務めた。同神宮で神事を終えると、境内近くの駐車場で出陣式を開き、大総督を務める馬場結士ちゃん(5)の「進め」の合図で、15組計約360人の囃人たちが出陣した。

囃人たちは太鼓に合わせ、祭頭歌を歌いながら樫かし棒を打ち鳴らし、門前町を練り歩いた。最後は本殿前で15組の一斉囃しを披露し、樫棒の音と歌声がひときわ大きく響き渡った。

囃人を担った神栖二中2年の池田有津紀さん(14)と細谷友菜さん(14)は「参加できたことはとても光栄。疲れたけれど、とても楽しかった」と笑顔で口をそろえた。額賀瑞穂祭事委員長(68)は「盛大に無事にできた。約120人の子どもたちが参加してくれたことは、四半世紀に一度回ってくる次回開催の希望となった。次回の中心人物になってほしい」と願いを込めた。



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