○…「県民に質の高い医療を提供するため、ベースとなる医者と看護師のやりとりを効率的にするなどデジタル化を進めてほしい」。県議会保健福祉医療委で斎藤英彰氏(国民民主)は、デジタル技術の導入による業務効率化や患者の利便性向上を求めた。

県立病院では、電子カルテの導入やオンライン診療を一部取り入れるなどデジタル化を推進。一方で、情報漏えいといったセキュリティー面での懸念もあることから、「リスク管理をしながら積極的に」と求めた。(陸)

○…農業者の所得などについて、営業戦略農林水産委で質問した川口政弥氏(いばらき自民)。「茨城農業の将来ビジョン」で2050年に農業経営体の所得1千万円を掲げる県に対し、「果たして達成可能な数字なのか」とただした。

総人口とともに生産年齢人口の減少が見込まれる中、「経営体の数は法人だけでなく、一定数の個人農業者もいる」と指摘。「他の産業の平均所得に届くよう、目標達成に向けて頑張ってほしい」と呼びかけた。(木)

〇…「近年の自然災害は時折、私たちの想像をはるかに超える」。土木企業立地推進委で黒部博英氏(いばらき自民)は、能登半島地震で道路脇ののり面が崩落した被害に触れ、本県の対策について質問した。

能登半島ではのり面崩落などが原因で移動や物資搬入が困難となった。本県では東日本大震災後、落石防護柵などを設置している。地元の常陸大宮市への設置を確認しつつ「災害時には市町村や地元企業としっかり連携を取ってほしい」と執行部に訴えた。(総)