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ガザの惨状を語る 国境なき医師団の看護師 大竹さん、茨城・水戸で講演

自身の経験などを語る国境なき医師団の大竹優子さん=水戸市民会館
自身の経験などを語る国境なき医師団の大竹優子さん=水戸市民会館


「国境なき医師団」の看護師として活動する大竹優子さん(43)=茨城県つくば市在住=が20日、同県水戸市泉町の水戸市民会館で「緊急援助の現場」をテーマに講演した。講演会は県ユニセフ協会が主催。大竹さんはパレスチナ自治区ガザに派遣された自身の経験談を紹介し、オンライン参加を含めた約90人が耳を傾けた。

大竹さんは中学生の時、途上国についての本を読んだことがきっかけで、人道援助に興味を持ったという。2017年に同医師団の看護師として初参加して以降、イラクやシリアなど7カ国に計15回派遣されている。

講演では、これまでの活動や現地での生活について紹介。今年1月初旬から約1カ月間派遣されたガザ市について「家がない人も多く、傷を治しても退院後の生活は厳しい。病院や医療スタッフへの攻撃も起きている」と惨状を語った。

また、「県民全員が取手市(の面積)に避難しているような状態」と安全な場所を求めて避難を続ける市民の密集具合を表現し、「感染症が広がりやすくなっている」と説明した。

同医師団は東日本や能登半島地震でも活動したと紹介。日本も援助される側になることがあると指摘し、「世界中どの国々も助け合わなければいけない状況」と訴えた。

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