茨城・日立処分場 搬入道路、4月にも着工 山側など一部交通規制
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茨城県関与の新たな産業廃棄物最終処分場を同県日立市諏訪町の鉱山跡地に整備する計画を巡り、県が搬入ルートとして新設する「搬入道路」が来月にも着工することが、21日までに分かった。工事期間中、同市大久保町周辺の山側道路(県道61号日立笠間線)や、周辺の市道の一部で交通規制を行う。
新設道路は、2026年度末を予定する処分場の供用開始に合わせ、一般車両も走行できる搬入道路として整備する。同所の山側道路の中丸団地入口交差点と、県道37号日立常陸太田線(梅林通り、同市諏訪町)の間約4キロを結ぶ。整備費は概算約120億円。
ルートは、山側道路から中丸団地と市立大久保中の間を通って桜川沿いを山側に進み、常磐自動車道の西側からはトンネルを通して、処分場に至る。片側1車線(車道幅3メートル)で、トンネル区間は約1・6キロと約100メートルの2カ所。トンネル区間を除いて幅2メートルの歩道も整備する。
工期を短縮するため大久保町と諏訪町の両側から同時に工事を進める。大久保町側は大型連休前後に着工し、まず周辺での伐採や工事車両の進入路の整備から始める。工事車両の通行は通勤通学時間に配慮する。
団地や中学校が近い大久保町周辺は立体交差になる部分が多く、架橋工事の際などに交通規制を行う。山側道路や、中丸団地への北側アクセス道路は25年度ごろに一定期間、夜間全面通行止めとなる見込み。周辺の一部市道も通行止めとなる予定。