○…「重要な施策をしっかりと進めるためにも、異なる分野で豊富な経験を持つ2人の力が必要」と期待するのは、取手市の中村修市長。昨年10月から空席となっている副市長職を4月から2人体制にする。

市内では取手駅西口再開発と桑原地区の新市街地づくりが進行中。ほかにもさまざまな課題を抱える。「2人の力を得ることで、取手の可能性をさらに引き出していきたい。全職員一丸となって、市のさらなる発展を目指す」と力を込めた。(羽)

○…「2度目の卒業。仕事に関係した皆さまに感謝です」。水戸市立博物館の坂本京子学芸員は再任用終了を前にしみじみと話す。この5年間はコロナ禍の影響を大きく受け、2020年夏の企画展では開幕3日目にして中止を余儀なくされた。

やり残したテーマがいくつかある。その一つが大正時代に光を当てた展覧会だ。「変革の明治と激動の昭和には挟まれた15年間は特別。芸術文化が花開いた時代を改めてたどってみたかった」と惜しむ。(浩)

○…子ども食堂などを運営する鹿嶋市のNPO法人「あっとホームたかまつ」。困窮世帯に食料品を無償配布する活動「おんおくり」に当たり、根本紗千心理事長は「快く支援してくれる人の気持ちも届けたい」と語った。

物価高騰の影響は大きく、物資を集めるのに苦労する。それでも市内外の企業、団体、個人の支援者から集まった。「活動を通し、たくさんの人と縁ができた。人とのつながりが大事」と強調。今後も支援活動に取り組んでいく。(篤)