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海保小型艇、捜索活動中に転覆 茨城・大洗沖

転覆後、岩場に係留された茨城海上保安部の小型艇=大洗町
転覆後、岩場に係留された茨城海上保安部の小型艇=大洗町


14日午前11時半ごろ、茨城県大洗町の沖合で、流されたサーファーを捜索していた茨城海上保安部の小型艇が波を受けて転覆し、同保安部の乗組員3人が海に投げ出された。このうち2人が腕や顔に軽傷。ボートは転覆直前、近くにいた別のサーファー男性に接触し、男性は首の痛みを訴えているという。同保安部は海難救助活動中の事故について「誠に遺憾」としている。

同保安部によると、同日午前10時58分ごろ、「大洗沖でサーファーが流され、陸に戻れなくなった」などと118番通報があった。同保安部は巡視船あかぎに搭載するゴム製小型艇(全長約4メートル、重さ約0・6トン)で救助に向かい、同11時半ごろ現場海域に到着したものの、周辺を捜索中に別のサーファー男性と接触、直後に波にあおられて制御不能となり転覆した。

海に投げ出された乗組員3人は、いずれも泳いで陸に戻ったが、2人が腕の打撲や口の中を切り、全治1週間のけがを負った。救助対象のサーファーも自力で陸に戻り、命に別条はないという。同保安部で事故原因を調べている。

事故当時、視界は良好で、風の強さは約3メートル、波の高さは約2メートル。転覆した小型艇はアクアワールド県大洗水族館沖の海岸に漂着した。

同保安部の遠山良和部長は、転覆事故について「誠に遺憾。今後調査を行い、事故原因や救助活動での安全確保に不十分な点がなかったか検討の上、再発防止に努めます」などのコメントを発表した。

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