帝国データバンク水戸支店は16日、豆腐製造業の藤岡とうふ店(茨城県笠間市)と関連法人、豆腐販売業のおとうふ家族(同)が15日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったと発表した。事後処理を弁護士に一任し、近く水戸地裁に自己破産を申し立てる予定。負債は2社で計約2億2600万円。


藤岡とうふ店は1927年創業。豆腐をはじめ、ゆばや豆乳、おからを使った菓子類、総菜類の製造を手がけてきた。おとうふ家族は同名のブランドで販売を担った。少子高齢化による消費の減少やスーパーなどの台頭により、年売上高は下降。近年は金融機関の支援を受けて立て直しを図ったが、原材料高や燃料高の影響で厳しい経営が続いていた。一部の債権者による差し押さえがあり、資金繰りの見通しが立たなくなり、事業継続を断念した。