次の記事:《広角レンズ》「記名式ごみ袋」見直しへ 採用の茨城県内10市 個人情報保護、揺れる運用 

《解説》茨城・石岡市長に谷島氏再選 市政継続真価の2期目

【AD】


現新の一騎打ちとなった茨城県石岡市長選は現職の谷島洋司氏が再選を果たした。投票率は前回を5・97ポイント下回る43・30%だったが、市民は市政の刷新ではなく、谷島氏の継続と安定を選択。人口減少が深刻な市のかじ取り役を任せた格好だ。

谷島氏は街頭演説、出陣式などで、人口減少問題の対策として市の第2期基本計画や2030年供用開始予定の複合文化施設計画を推進し、より魅力的なまちづくりを目指していくことを強調。青山大人衆院議員や県内各地から県議、首長などが応援に駆け付け、国や県とのパイプ、他自治体との連携の強さを示した。

05年の市町合併以降、無投票だった17年の今泉文彦氏を除き、新人が勝利する選挙が続いており、陣営は接戦を想定した運動を展開。1期目の実績に加え、知名度と組織力を生かして大勝した。

敗れた石橋保卓氏は、市政の現状への危機感、人口減対策のための独自の方策を旧石岡市の有権者を中心に訴え続けたが、獲得票数は思うように伸びなかった。盛り上がりを欠く選挙戦で投票率が上がらなかったのも、新人候補にとっては痛かった。

谷島氏は「1期目にいろいろな種をまいた。市の未来のために負けるわけにはいかない」と市政継続の重要性を繰り返し訴えた。人口減少問題に絡む課題は多岐にわたる。市民が納得する魅力的、効果的な施策をどう進めていくのか。真価が問われる2期目となる。



最近の記事

茨城の求人情報