動物たち色鮮やかに 落合さん初の個展、絵画40点 茨城・ひたちなか
動物を題材に、エネルギーあふれる絵画を手がける水戸市のアーティスト、落合里穂さん(23)の初個展が23日、茨城県ひたちなか市共栄町のギャラリーサザで始まった。落合さんは「色使いや表情に注目してほしい」と来場を呼びかけている。
幼少期から絵を描くのが好きだった落合さん。16歳の時、高校に通えなくなり、発達障害と診断された。音楽や絵に励まされ、本格的に制作活動を開始。独学で描き続け、現在は「ティンくん」のペンネームで活動する。
感情のままに筆を走らせる。母親の悦子さん(49)は「ご飯を忘れて没頭することもあるほど」と語る。会場には、オアシスに集まる動物たちを描いたボールペン画や、表情豊かに描いたアクリル画など約40点が並ぶ。
自信作は「ハシビロコウ」。青地にオレンジやピンクを重ね、ビビッドな色合いが目を引く。鑑賞者を見据えるつぶらな瞳は、落合さんが描く動物の特徴だ。
個展開催の夢をかなえ、今後の構想をさらに膨らませている。「多くの人が絵を見てくれるのがとてもうれしい。次は壁やシャッターに大きな絵を描いてみたい」と笑顔を見せた。
29日まで。午前10時から午後6時半(最終日は同3時)。