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有名シェフら食材産地訪問 大子・高萩 児童と農作業も 茨城

シェフと一緒に紅菊芋を植える児童ら=大子町左貫
シェフと一緒に紅菊芋を植える児童ら=大子町左貫


東京都内の有名レストランのシェフらが茨城県の県北地域を訪問し、食材の生産農家らと交流するツアーが開かれ、同県大子町でクレソンや菊芋などの栽培から加工品販売まで手がける「奥久慈ファーム」(同町初原、藤田健夫社長)では、地元の町立さはら小の児童と共に農作業を行ったり、シェフが作ったスープを振る舞ったりして交流した。

ツアーを企画したのは、都内にイタリアンレストランを構える同県潮来市出身の人気シェフ、真中秀幸さん。12年前、同町で期間限定の古民家レストラン開設に携わった縁で、同町産の食材を積極的に使い、魅力発信にも努めている。

真中さんの呼びかけで参加したシェフ12人は、同町左貫にある奥久慈ファームのほ場を訪れ、生産手順やほ場の状況などの説明を受けた後、畑で同小児童18人らと紅菊芋を植える作業を体験した。

作業後には、シェフらが作った菊芋スープを試食。子どもたちは口々に「おいしい」と感想を漏らしていた。「地元に紅菊芋という野菜があるのを初めて知った」という児童もいた。

一行は、高萩市のハーブ農家や大子町の有機野菜農家なども巡った。

真中さんは「作っているその土地で、生産者から多くを学んで感じ取り、素材のおいしさを知ってもらいたかった」と、企画の狙いについて話した。耕作放棄地や後継者不足などを抱える生産地の課題と現状を理解した上で「ほかのシェフも日々のメニュー提案に役立てほしい」と期待を込めた。



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