陶炎祭に台湾作家出店 茨城・笠間、29日~5月5日 作品販売、ライブも
笠間焼の祭典「笠間の陶炎祭(ひまつり)」(笠間焼協同組合主催)が29日~5月5日、茨城県笠間市笠間の笠間芸術の森公園イベント広場で開かれる。213の陶器の窯元や作家などが参加し、各ブースごとに陶磁器や飲食物などを販売する。今年は初めて台湾の陶磁器組合も出店し、話題を呼びそうだ。
陶炎祭は、もともと笠間を拠点にする作家たちを中心に1982年に始められた陶器市。今年で43回目。今では関東屈指の一大イベントに成長した。
台湾からの出店は、笠間市の台湾交流の成果として実現。陶磁器産地として知られる新北市鶯歌(インクー)から、「新北市陶瓷(じ)組合」の作家たちが延べ20人参加する。
企画イベントでは、3年目になる稲田産御影石から取れる長石を釉薬(ゆうやく)原料に使う「笠間長石」展では、今年は同市の特産農産物である栗の灰を使った県立笠間陶芸大学校の研究成果を紹介。新企画で「お菓子のうつわ」展もある。
恒例企画では、地酒の販売と組み合わせたぐい呑(の)み1000個展や、好みの茶わんで抹茶を味わう「野だて」、笠間市内の小学6年生の力作が570点以上並ぶ「小学生土面フェスティバル」、週末・祝日限定で子ども向けのろくろ体験やフェースペインティングが今年も行われる。
3日には「夜まつり&ライブ」(午後5時半~)を開催。ユーミン(松任谷由実さん)のステージで長年演奏していた笠間出身のギタリスト、市川祥治さんのユニットなどが出演する。
渋滞対策で、県教育研修センター、笠間ショッピングセンターポレポレシティ、市民体育館、稲荷駐車場に臨時の無料駐車場を開設。各駐車場と陶炎祭会場とを結ぶ有料(中学生以上100円、小学生50円)の臨時バスが運行される。
開催は午前9時~午後5時。入場料大人500円、高校生までと障害者(付き添い1人含む)は無料。詳しくは陶炎祭の公式サイト、同組合(電)0296(73)0058。