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メロン盗難防げ 合同パトロールで警戒 茨城県警鉾田署 JAほこた JA茨城旭村 

農作物の盗難被害を防ごうとパトロールへ向かう警察車両=鉾田市徳宿
農作物の盗難被害を防ごうとパトロールへ向かう警察車両=鉾田市徳宿


収穫の最盛期を迎えたメロンなど農作物の盗難被害を防ごうと、茨城県警鉾田警察署(鈴木敦雄署長)と鉾田市にあるJAほこた、JA茨城旭村の合同パトロールが23日、始まった。市内では農作物の盗難被害が毎年相次いでおり、3者が連携して生産農家への防犯指導を呼びかけるとともに、パトロールを実施して警戒に当たる。3者の合同パトロールが行われるのは初めて。

同署によると、管内では今月22日現在、2件の農作物盗難被害があった。このうち同市柏熊では今月上旬、農業用ハウスから収穫前のメロン600玉(約60万円相当)が盗まれていた。

JAほこた営農情報センター(同市徳宿)で開かれた出発式には、同署と両JAの幹部ら約20人が出席。鈴木署長は「JAの皆さんと連携して、組織的なパトロールを展開する。(生産者の方も)防犯意識を一段と高めてほしい」と警戒を呼びかけた。

JAほこたの内田政輝組合長は「被害に遭わないよう、地域全体で監視の目を強化することが大事」と語り、JA茨城旭村の新堀喜一組合長は「盗難被害防止に向け、われわれも生産者に防犯対策の呼びかけを実施し、意識を高めてもらう」と述べた。

終了後にはパトカーが巡回に出発したほか、同署員が生産農家を訪問して防犯カメラやセンサーライト、センサー式警報器の設置、保管庫などの施錠、定期的な見回りといった防犯対策を呼びかけた。JAほこたメロン部会長の同市鳥栖、長峰広さん(51)は、メロン栽培について「メロンは1番果しか収穫しないので、盗まれたらそこで終わる。一生懸命作ったのに盗難被害に遭うと心が傷つく」と話した。長峰さん自身は定期的な見回りを欠かさないといい、「不審な車があったら気を付けたい」と力を込めた。



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