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祭事船移動、準備大詰め 来月2、3日 北茨城・御船祭

クレーンで御船置き場に移された祭事船=北茨城市大津町
クレーンで御船置き場に移された祭事船=北茨城市大津町


「常陸大津の御船祭」の主役となる祭事船が29日、保管展示されている茨城県北茨城市関南町仁井田の市漁業歴史資料館「よう・そろー」から約500メートル離れた御船置き場に移された。5月2、3日の同祭本番に向け、準備作業は大詰めを迎えている。

同祭は地元の佐波波地祇(さわわちぎ)神社の祭礼。みこしを載せた全長約15メートルの木造船を人力で引き、陸上を巡行する。国の重要無形民俗文化財で、昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産の提案候補に選ばれた。

祭事船は同館からトレーラーで運んだ。御船置き場に到着すると、巨大なクレーンを使って慎重に船を下ろし、約3時間かけて移動を終えた。同祭保存会の樫村義弘事務局長(60)は「今回は新しく造った船を使い、さらにはユネスコ遺産候補にもなっている。無事に祭りを執行したい」と話した。



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