茨城県水戸市内の暴力団事務所で2022年1月、特定抗争指定暴力団山口組系の組幹部が射殺された事件で、県警組織犯罪総合対策推進本部と県警水戸署は2日、殺人と銃刀法違反(発砲など)の疑いで、指定暴力団絆会幹部で住所不定、職業不詳、容疑者の男(55)=別の殺人未遂などで起訴=を水戸地検に送致した。県警は男の認否を明らかにしていない。

送検容疑は22年1月17日午後1時45分ごろ、水戸市元吉田町の山口組系事務所で、同市、組幹部=当時(40)=の頭などに拳銃を複数回発砲し、殺害するなどした疑い。捜査関係者によると、男が使ったとみられる車両が埼玉県内で見つかっていた。

茨城県警は目撃者や関係者への聴取、防犯カメラ映像などで車両の走行ルートなどを確認したところ、男の関与が浮上した。

県警は、山口組の分裂に伴うトラブルがあった可能性も視野に調べを進める。