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《食いこ》鉾田フルーツチーズケーキ(茨城・鉾田市)

地元特産の果物をふんだんに使ったチーズケーキが並ぶショーケース。代表の茂垣圭輝さんが商品を手に笑顔を見せる=鉾田市田崎
地元特産の果物をふんだんに使ったチーズケーキが並ぶショーケース。代表の茂垣圭輝さんが商品を手に笑顔を見せる=鉾田市田崎
シルクスイートを使った「焼きいも丸ごとチーズケーキ」
シルクスイートを使った「焼きいも丸ごとチーズケーキ」
黒と白を基調とした外観
黒と白を基調とした外観


■舌触り良く濃厚で滑らか

メロンやイチゴ栽培など農業が盛んな茨城県鉾田市で、チーズケーキの専門店を営む。店名は「鉾田フルーツチーズケーキ」。フレンチシェフとしてホテルで腕を振るった経験を持つ、代表の茂垣圭輝さん(45)は「鉾田の新たな名物になれば」と大きな目標を置いている。

ショーケースに自慢のチーズケーキが並ぶ。メインの一つが「べーくどふろまーじゅ」(6号)。チーズケーキに使うチーズはフランス産のクリームチーズで「フランス菓子寄りのチーズケーキ」と評し、舌触り良く濃厚で滑らかな仕上がりだ。

「鉾田フルーツチーズタルト」(4号、6号・要予約)は生地の内側にチーズケーキがたっぷり。その上にチーズ風味のクリームと、地元農家から直接仕入れたメロンやイチゴをふんだんに載せ、見た目も華やか。

「焼きいも丸ごとチーズケーキ」は、鉾田市産のサツマイモ「シルクスイート」をじっくり焼き上げ、中央部にレモン汁とレモンピールを練り込んだチーズケーキを詰めた。「チーズタルト」はタルト生地とチーズケーキをシンプルに味わえ、食べやすいサイズ。グルテンフリーの「ほこバスク」は材料に米粉を使い、イチゴのソースが付く。いずれも時間と手間をかけ作り上げている。

茂垣さんは高校卒業後、東京都内の調理師専門学校へ進み、その後都内と千葉県のホテルでフレンチシェフとして腕を磨いた。2022年4月、自身が好きなチーズケーキと鉾田の食材を取り入れた店をオープンさせた。「チーズケーキはデリケート。気温や湿度で食感が変わる」と苦労は絶えないが、「お客さまの顔を直接見ることができ、楽しい」とやりがいを語る。

順風満帆ではなかった。昨年6月の台風に伴う大雨の影響で、店舗前の県道が、崩れた斜面からの土砂に覆われ通行止めに。休業を余儀なくされた。苦境の中、茂垣さんは「お客さまから心配する声をもらい、早く再開しないといけない」と踏ん張った。地元と共に着実に歩を進めており、「チーズケーキを通して、鉾田の良さをいろいろな人に知ってほしい」と願う。

商品の一部は同市のふるさと納税の返礼品になっているほか、店舗でもオンラインで注文・配送を受け付けている。

■お出かけ情報
鉾田フルーツチーズケーキ
▽鉾田市田崎3940の1
▽営業時間は午前10時半~午後6時
▽定休日は火曜日
▽(電)0291(36)7733
▽インスタグラムのアカウントはhokota_fruit_cheesecake



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