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茨城・北茨城出身、アフィさん 炎のダンス、世界一挑戦 多彩な技武器に初出場 8日からハワイで大会

ファイヤーナイフダンス世界選手権大会に出場する北茨城市出身のアフィ諒汰さん=福島県いわき市
ファイヤーナイフダンス世界選手権大会に出場する北茨城市出身のアフィ諒汰さん=福島県いわき市


南太平洋の島国サモアの雄壮な伝統舞踊「ファイヤーナイフダンス」。8日から米ハワイでそのダンスを競い合う世界選手権に、茨城県北茨城市出身のアフィ諒汰(本名・根本諒汰)さん(25)が出場する。アフィさんは、福島県いわき市の温泉施設スパリゾートハワイアンズのダンスチーム「シバオラ」のメンバー。「初めての出場。思い切って全力でやりたい。出るからには優勝目指し頑張る」と意気込む。

同ダンスは、大きなナイフの両端に燃えさかる火を付けて、バトンのように自身の体の周囲を自由自在に回し、勇敢に踊る。アフィさんは小学生の時に友人と同施設を訪れ、初めて見たその演舞に衝撃を受けた。「火を舌につけたり、ナイフを速く回したり、どうなっているのか不思議だった。かっこいい、やってみたいと思った」と振り返る。

2017年に施設を運営する常磐興産に入社。ハワイアンズのゴルフコース配属となった。シバオラのダンサー募集は不定期で、入社当時は枠がなかった。しかし夢を諦めず、寮の駐車場で自主的な練習を地道に継続。熱意と努力が認められ、18年10月にダンサーとしてデビューした。ステージ名のアフィはサモア語で「火」を意味する。

大会は、本場のサモアのほかハワイや米本土、タヒチなどから毎年20~30人が出場する「世界最高峰」だ。ナイフを回す速さや技の難易度などのほか、「サモアの戦士らしさ」も審査される。8日の予選を勝ち抜いた上位3人が、9日の決勝に進む。

同社は1999年に初めて同大会にダンサーを派遣。今回は5年ぶり13回目の派遣となる。今年はアフィさんと、2度目の出場となるムア史弥(本名・松島史弥)さん(27)の2人が選ばれた。

アフィさんは「技が他の人より多い。火に触れられる時間も長い」と自身の強みを語る。大会出場が決まり、うれしさと緊張は半々だったが「メンバーのみんなが応援してくれた」と後押しに感謝した。

大会前には故郷の北茨城市で5年に1度の大祭「常陸大津の御船祭」が開かれた。「ここで自分が世界大会で優勝し、さらに北茨城が盛り上げたい」と闘志を燃やす。



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