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飯高さん(茨城・つくば)初出場世界2位 米で大会 コーヒー抽出技術競う 「準備万全、楽しめた」

トロフィーを手にするバリスタの飯高亘さん=つくば市天久保
トロフィーを手にするバリスタの飯高亘さん=つくば市天久保


茨城県つくば市在住のサザコーヒーのバリスタ、飯高亘さん(39)が、米国で開かれたコーヒー抽出の技術を競う世界大会「ワールド・ブリューワーズ・カップ2024」に初出場し、2位に輝いた。飯高さんは「会社全体でサポートしてくれたのが大きかった。万全な準備で挑め、大会を楽しめた」と、出場を支えた関係者らに謝意を示した。

ワールド・ブリューワーズ・カップは、各国で開催される「ブリューワーズ・カップ」の優勝者が出場する。今回は4月12~14日の3日間、米国シカゴで開かれ、インドネシア、フランスなど44カ国の代表者が出場した。

大会は手作業によるコーヒーの抽出技術を競い合った。初日の予選では、自ら選んだ豆でコーヒーを抽出しながら、豆の生産者との出会いなどを英語でプレゼンテーションした。2日目の準決勝に進めたのは44人中、上位12人。飯高さんは、ぎりぎりの12位で準決勝へコマを進めた。「13位の人とわずか1点差だった」と振り返る。

飯高さんが、同大会のために探し求めたのは「花のような香りの豆」。吟味を重ねた末、パナマの3農園で栽培されたコーヒー豆「ゲイシャ」を用意した。ヌグオ農園は美しい酸味、ジャンソン農園は際立つ甘さ、エスメラルダ農園は優雅な香りが、それぞれ栽培する豆の特長となっている。会場では、3農園の豆を3層に重ねてコーヒーを抽出した。

コーヒー豆は品種が同じでも、育った土地や日照時間などでも違いが出るという。飯高さんは「味の相乗効果を出すため、それぞれの特徴をどう引き出すか」に心を砕いた。

準決勝では、勝ち上がった12人が、産地名や品種名を伏せて提供されたコーヒー豆を用い、制限時間内で、おいしくいれる腕前を競った。「いろいろなコーヒー屋さんの豆で練習を重ねた。対応力をつけて挑んだ」という。決勝には飯高さん含め6人が進出。予選同様に、審査員の前でコーヒーを抽出した。会社全体のサポートもあり、大会を楽しめる心の余裕が着実に成果に結びついた。

今秋には、国内大会「ジャパン・ブリューワーズ・カップ」が開催される。飯高さんは「国内大会2連覇を目指す。そして次こそ世界一になる」と、見えてきた頂に向けて決意を示した。



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