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茨城県立医療大が出題ミス 「不合格」の5人、追加合格

県立医療大入試の出題ミスで5人が不合格となり、謝罪する阿部慎司学長(中央)=県庁
県立医療大入試の出題ミスで5人が不合格となり、謝罪する阿部慎司学長(中央)=県庁


茨城県立医療大(同県阿見町)は10日、2023年11月に実施した保健医療学部の入試で出題ミスがあり、不合格となった5人を追加合格にしたと発表した。いずれも学校推薦型選抜試験の受験者。すでに他の学校に進学した人もおり、同大は入学希望者について転入手続きの調整を行う。

同大によると、ミスがあったのは学校推薦型選抜と社会人特別選抜で共通する総合問題。電気抵抗率が銅より低い金属を選ぶ設問の一つで「金」を正解にしていたが、実際は金の方が銅より電気抵抗率が高かった。受験者223人のうち、不正解とされた受験者全員を正解とした結果、5人が追加合格となった。

文部科学省の入試ミス対応窓口に出題ミスを指摘する問い合わせがあり発覚した。入試問題の作成時は副学長と4人の教員でつくる問題精選委員会などで複数回点検したが、誤りに気付かなかった。

同大は10日までに本人と保護者に謝罪した。5人のうち2人は一般入試で同学部に合格。他の学校に進学した3人の中には同大入学を希望する受験者もおり、転入学手続きなどを調整するほか、補償についても協議するという。

同大は今後、学外の第三者による再発防止委員会を設置し、問題作成時の点検手順の徹底など再発防止に努める。

阿部慎司学長は10日、県庁で記者会見し「大学受験という人生の非常に大事な場面で重大なミスを発生させてしまい、誠に申し訳ない」と謝罪した。

同大は2021年度の入試で採点ミスが発覚。誤って不合格とした3人を追加合格としている。



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