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第76回春季関東高校野球大会1回戦 鹿島学園 ― 樹徳

鹿島学園-樹徳 7回途中まで1失点と力投した鹿島学園の大窪=上毛新聞敷島球場
鹿島学園-樹徳 7回途中まで1失点と力投した鹿島学園の大窪=上毛新聞敷島球場
鹿島学園-樹徳 3回表鹿島学園1死満塁、諸徳寺が中前へ逆転の適時打を放つ=上毛新聞敷島球場
鹿島学園-樹徳 3回表鹿島学園1死満塁、諸徳寺が中前へ逆転の適時打を放つ=上毛新聞敷島球場


■鹿島学園 須藤が好救援

【評】鹿島学園が勝機を逃さず逆転し、逃げ切った。1点を追う三回、先頭から四球、安打で出塁すると、1死二、三塁の場面で中根が申告敬遠で出塁。1死満塁で諸徳寺が中前への2点適時打を放ち逆転した。

先発の大窪は七回途中1失点と好投。打たせて取る投球で流れをつくり、要所で三振を奪った。救援の須藤は走者を背負う中で登板したが、無失点で切り抜けた。

《ヒーロー》大窪 1失点の力投

冬を越え、頼もしくなった左腕が躍動した。鹿島学園の先発・大窪健介(3年)が七回途中までで9奪三振、1失点の力投。勝利の立役者に鈴木博識監督(73)は「よく七回まで持ってくれた」とねぎらった。

序盤こそ制球に苦しみ1点を献上した大窪。だが、冷静だった。焦ることなく打者に集中。後続を連続で三振に仕留め、最少失点で切り抜けた。

打線の援護で三回に1点のリードを得ると、マウンドでの迫力は増した。力強い直球と低めに集めたスライダーで打者を押し、ストライク先行。中盤、積極的に振ってくる相手に翻弄(ほんろう)されることもなく、テンポ良く打ち取り試合のリズムをつくった。

冬は投げ込みと投球前の姿勢改善に取り組み、動きを洗練させた。「(冬の)練習が間違ってなかった」。県大会では投手陣の中で最も多くの試合を投げ、自信を得た。これまで途中登板が多かったが、この大一番で先発の役目を全うした。

「この高校のピッチャーの柱になっていきたい」と大窪。勝利に浮かれて笑顔を見せることもない。虎視眈々(たんたん)と夏の背番号1を狙う。171センチ、66キロ。左投げ左打ち。大阪・大東中出身。

■諸徳寺、渾身の一打

○…悔しさを晴らす一発だった。鹿島学園の諸徳寺悠斗(3年)は三回に放った逆転の適時打を「気持ちで打った」と振り返った。

二回裏の守備時、諸徳寺は外野への飛球に対し痛恨の失策。流れを相手に与え、先制を許した。

「自分がミスした分、自分で取り返す」と攻撃へ。三回1死二、三塁、相手が主軸の中根健太郎(同)に対し取った策は申告敬遠。1死満塁で5番・諸徳寺に打順が回った。相手がここで勝負に来た状況と、守備での失策。沸々と湧いた感情がはじけるように、打球は二遊間を抜け逆転に成功した。渾身(こんしん)の一打を放ち、塁上で右拳を強く握った。

5番の打点不足が課題に挙げられる中、名誉挽回の一打を放った諸徳寺。「自分たちは挑戦者。謙虚にやっていきたい」と次戦を見据えた。

■鹿島学園・鈴木博識監督(73)

開幕戦で、かなり硬さがあった。きょうみたいに苦しい試合の時に、投手がしのいだのは大きい。大きな舞台で1点差のゲームをできたのは彼らにとって大きな財産になったと思う。

■鹿島学園・須藤仁投手(3年)

途中からマウンドへ上がる準備はできていたので、強い気持ちで投げた。直球をしっかり投げることができて、変化球でカウントも取れて良かった。

◇上毛新聞敷島球場=第1試合
▽1回戦
鹿島学園(茨城2位) 002000000│2
樹徳(群馬3位)   010000000│1




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