日本植物園協会第59回大会の開会式は23日、秋篠宮さまが出席され、茨城県水戸市で開催された。秋篠宮さまは「筑波山や霞ケ浦、利根川をはじめとする豊かな自然環境を有する茨城県で開催され、誠にうれしく思います」とあいさつした。

秋篠宮さまは同協会の総裁を務めている。開会式は水戸市泉町の市民会館で開かれ、全国の植物園関係者ら約120人が参加した。

開会式のあいさつで、大会ホストを務めた水戸市植物公園の成り立ちを紹介。梅の名所、偕楽園や県内初の植物園である百樹園などを挙げ、「歴史ある水戸市にはさまざまな形の植物園の原点ともいうべきものがあります」と述べた。

多様性の保全や社会教育の場など多岐にわたる植物園の役割に触れ、「運営に携わる皆さまが植物園の社会的重要性を意識し、発展に寄与していただくことを願っています」と期待を寄せた。

大井川和彦知事、高橋靖水戸市長はそれぞれ祝辞を述べた。

同協会が偕楽園と水戸市植物公園が保存するウメの品種群「水戸のウメ」を「ナショナルコレクション」に選んだことから、会場で認定証が授与された。功労賞の表彰なども行われ、秋篠宮さまは拍手を送られた。

開会式に先立ち同公園を訪れ、同協会会長を務める西川綾子園長らの案内で、観賞大温室や薬用ハーブ園、キッズガーデンを視察した。大会は2日間。24日は研究発表会に出席される。