医療従事1693人の情報流出 ワクチン接種対応 茨城県の委託事業者
茨城県は24日、新型コロナウイルスワクチンの大規模会場でワクチン接種に対応した医療従事者1693人分の個人情報が漏えいしたと発表した。県が接種業務を委託した事業者が労務管理のため利用したワークスタイルテック社(東京都)のシステムに不正アクセスがあり、名前、住所、身分証明書の画像などが流出した。
県疾病対策課によると、流出したのは県が2022年2月以降に県内の水戸市、牛久市、つくば市、古河市、神栖市の5カ所で開設した大規模会場でワクチン接種に対応した医師や看護師、薬剤師の個人情報。名前や住所のほか、マイナンバーカードや運転免許証など身分証の画像が含まれるという。
同社システムに設定の誤りがあり、23年12月28、29の両日、第三者による不正アクセスがあった。同社ホームページによると、茨城県分を含め、計15万4650人分の個人情報のダウンロードが確認されたという。
県が接種業務を委託したシーユーシー(東京都)が、被害者にメールで連絡、相談窓口で対応を進めている。現時点で二次被害は確認されておらず、県は「再発防止策の徹底を促し、県に相談があれば窓口を案内する」としている。