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河川氾濫、対応手順学ぶ 茨城・土浦市消防本部 大雨備え水防訓練

水防訓練で「月の輪工法」を実施する参加者=土浦市佐野子
水防訓練で「月の輪工法」を実施する参加者=土浦市佐野子


大雨被害の可能性が高まる出水期を控え、茨城県土浦市消防本部は25日、同市佐野子の桜川河川敷で水防訓練を実施した。消防団や防災組織など関係者約900人が参加し、河川氾濫を想定した水防工法の手順を学び、作業能率向上や水防体制の重要性を改めて確認した。

訓練は、梅雨前線の影響で大雨が降り、桜川の水位が上昇して堤防を越える危険を想定。県の水防警報発令に基づき、市が水防本部を設置するところから始まった。

消防団員たちは、消防隊員の指導を受けながら水防作業の手順を確認。土のうを半円状に積み漏水箇所拡大を防ぐ「月の輪」と呼ばれる工法をはじめ、鋼杭と防水シートを使った「改良型積み土のう」造りに取り組んだ。

この日は、同市の洪水ハザードマップ改定に伴い、同市南部を流れる乙戸川沿岸の浸水想定区域9地区で住民の避難訓練も実施。市立荒川沖小と土浦三中に避難所を開設し、住民らは避難行動を確認した。

訓練で統監を務めた安藤真理子市長は「毎年、豪雨災害が発生している。自分たちの地域は自分たちで守る、地域防災力の向上を図っていきたい」と話した。



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