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入門1年 強さ別格 大の里V 二所ノ関親方「愛される力士に」 茨城・つくばで祝賀会

銀杯を持ち笑顔の大の里(前列中央)と父の中村知幸さん(同左)、二所ノ関親方=26日午後8時21分、つくば市吾妻
銀杯を持ち笑顔の大の里(前列中央)と父の中村知幸さん(同左)、二所ノ関親方=26日午後8時21分、つくば市吾妻
大の里が優勝を決めた瞬間、喜びを爆発させる千葉繁町長(前列右)らPV参加者=阿見町本郷の本郷ふれあいセンター
大の里が優勝を決めた瞬間、喜びを爆発させる千葉繁町長(前列右)らPV参加者=阿見町本郷の本郷ふれあいセンター


大相撲夏場所千秋楽の26日、新小結大の里が12勝3敗で初優勝を飾った。部屋の設立からわずか2年余りで幕内優勝力士を輩出した二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)。茨城県つくば市内で同日夜に開かれた祝賀会や会見では「冷静に相撲を取れた」と大一番の勝因を評価し、「愛される力士になってほしい」とまな弟子の成長に期待を寄せた。

「大の里」は逸材が現れたときまで二所ノ関親方が温めていたしこ名。同音の「大ノ里」は大正から昭和にかけて活躍した名大関で、現役時代に出世した際の一案でもあった。「日本のみんなが知っている力士に」と大の里に託す思いは強かった。

日体大で名をはせていた大の里は体験入門で「自分が強くなれる。ここだというセンサーが光った」と感じ取った。約6千平方メートルの広大な敷地に立つ先進的な稽古場が新進気鋭の若手を刺激した。土俵は全国的にも珍しい2面が整備され、力士の動作分析用のカメラを設置。科学的かつ効率的な環境が成長を加速させた。

入門1年、幕下格付け出しでは元横綱輪島の15場所を更新する史上最速優勝。快挙を成し遂げた大の里について、二所ノ関親方は「まだ23歳。こういう経験を次に生かして、また上を目指すように稽古を付け、皆さまの期待に応えたい」と気を引き締める。大の里も「親方の言うことを守って稽古に精進したい」と意欲を語った。

初土俵から73場所、30歳で初優勝と遠回りした元横綱。22年6月の部屋開きでは、「この地から強い力士を出して、将来的には横綱、大関を輩出することが私の夢」と部屋の未来像を描いていた。

右肩上がりで成長を続けるまな弟子たちが部屋を支え、親方の夢を「正夢」にしていく。

■阿見、快挙に大歓声

大の里が所属する二所ノ関部屋がある同県阿見町のパブリックビューイング(PV)会場には、初優勝の瞬間を見届けようと町民約100人が詰めかけ声援を送った。勝てば優勝が決まる大一番で勝利を収めると、町民らは「やったー」「すごい」と大歓声。所要7場所での最速優勝を喜び合った。

同町本郷の本郷ふれあいセンターに開設されたPV会場には「がんばれ!! 大の里」の横断幕が掲げられ、参加者は「初優勝!! 大の里」と書かれた紙やバルーンスティックなどを手に観戦。大の里が対戦相手の関脇阿炎を押し出すと、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。

二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が2022年6月に開設した同部屋。部屋開きから間もなく2年を迎えるタイミングでの快挙に、PV会場に駆け付けた千葉繁町長は「親方の教えを守って真っ向勝負で戦ったと思う。町民の誇り」と笑顔で話した。

同町で開かれた相撲イベントをきっかけに相撲を始めたという同町、中学1年、遠藤悠吾さん(12)は「立ち合いで一瞬押されたが、すぐに持ち直した。想像した通りの勝ち方で、すごかった」と興奮気味に話した。

同部屋協力隊員の宇都木康予さん(72)は「部屋から横綱を出すのがみんなの夢」と語り、大の里ら所属力士の今後に期待を寄せた。



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