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ひたち映画祭 グランプリに常石監督 「のどかな時間」 女性芸人の葛藤描く 茨城

グランプリを受賞した常石梨乃監督(右)と特別ゲストで俳優の宮崎美子さん=日立市東滑川町
グランプリを受賞した常石梨乃監督(右)と特別ゲストで俳優の宮崎美子さん=日立市東滑川町
「第2回ひたち映画祭」の閉幕後に俳優の宮崎美子さん(前列中央)と記念撮影する入賞者ら=日立市東滑川町
「第2回ひたち映画祭」の閉幕後に俳優の宮崎美子さん(前列中央)と記念撮影する入賞者ら=日立市東滑川町


短編映画のコンテスト「第2回ひたち映画祭」(同実行委員会主催)が26日、茨城県日立市東滑川町のシネマサンライズで開かれた。「平和へのあこがれ」をテーマに寄せられた応募作品46点の中から予選を通過した8作品を上映し、観客約260人が見入った。審査の結果、グランプリには常石(つねいし)梨乃(りの)監督(45)=神奈川県在住=の自主制作映画「のどかな時間」が輝いた。

同映画祭は、海と山に囲まれた茨城県北地域の豊かな自然環境を全国にアピールするとともに、同市を映像クリエーターの発信拠点にしていこうと、昨年5月に初開催した。

公募作品は15分以内のショートフィルム。今回ノミネートしたのはいずれも実写作品だった。グランプリ作品は、趣味でひそかにお笑いライブに立ち続ける女性芸人の話。女性に仕事のチャンスが訪れるが、加害者家族という事情があり断ってしまう。自分が幸せになってはいけないと葛藤する姿を描いた。常石監督は受賞に感謝を述べ、「日立駅を見た時感動した。ぜひこちらで作品を撮れるよう頑張りたい」と意欲を示した。

会場では特別ゲストによるトークショーも行われた。審査委員長を務める錦織良成監督と語った、俳優の宮崎美子さんは「何が平和なのか、それぞれの表現を味わうことができた。昨年から歩き出した映画祭で、これからも非常に楽しみ」と話した。

また、いずれもふるさと日立大使で、同市出身の漫才師の関あつしさんと、同市を舞台にした映画「ある町の高い煙突」で主演した井手麻渡さんも登場。地元と県外の視点で見る大煙突や同市の魅力について語らった。

このほかの入賞者には、日立市長賞や茨城新聞社賞、JWAY賞、シーマークスクエア賞が贈られた。錦織監督は「全ての作品に作り手の思いがほとばしっていた。日立市で、これからもこだわりのある作品が増えていくことを願っている」と総評を述べた。



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