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台風13号被害箇所一目で 避難行動記入欄も 北茨城市、防災マップ配布

台風13号による災害を記録した北茨城市冠水・浸水防災マップ=同市磯原町磯原
台風13号による災害を記録した北茨城市冠水・浸水防災マップ=同市磯原町磯原


茨城県北茨城市は、昨秋の台風13号に伴う大雨で冠水や浸水被害のあった箇所を記録した防災マップを作成した。記録に加えて、各家庭が避難行動を事前に決めておく「マイ・タイムライン」を記入するページや防災情報をまとめた。マップは5月上旬に市内全戸に配布し、災害に備える一助にしてもらいたい考えだ。

県北地域では昨年9月8日、同台風に伴って局地的な集中豪雨をもたらす「線状降水帯」が発生。同日の最大1時間雨量は花園(同市)が84ミリ、北茨城(同)が77.5ミリを記録した。市内では河川の氾濫や土砂災害などが起こり、1人が死亡。建物被害は700棟以上に上った。

同マップは被害箇所を記録として残し、市民の防災意識の向上や、避難ルートの選定などに活用してもらおうと作成した。A4判フルカラー全24ページで、2万部を発行。市や関係機関で浸水被害や道路冠水が確認できたエリアを地図上に示した。避難所や消防署、消防団、臨時ヘリポートも表示した。

マイ・タイムラインのほか、取るべき避難行動を判定するフローや市の洪水対応タイムラインも載せ、「個人の実情を踏まえ、どんな状況になったら避難するか考えてほしい」(市総務課)。防災情報が確認できるウェブサイトとアプリの一覧や、避難時の心得なども記している。

家族で話し合ってもらおうと、同マップは市内小中学校を通じても配布した。市の施設や市内大型店舗の計33カ所にも設置してある。同課は「市民が自身で防災を考えるきっかけになれば。災害時にきちんと避難行動が取れるよう、日ごろから災害への対応を気にかけてほしい」としている。



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